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以前書いた「ろくでもないネタ」その1より。
かなり断片で、自分が思い付いたとこだけの抜粋です。
おいしいネタですが、やっぱ弟君が死ぬよりつらい思いをするのを本編にいれるのは嫌なので、こっちに書いて発散。
誰得だって?
俺 得 さ ! !
色々可哀想な感じなので、苦手な方は注意。
あとセリフばっかりなので、その間のシーンは皆様の脳内補正にお任せします。
たぶん健全です。腐臭はありますが。
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はじめっからクライマックス。
ステラ死亡後のフリーダム戦
「お前がぁ!!」
怒り狂い、フリーダムに猛攻を仕掛けるシン。
駄目だシンに、敵討ちなんてさせてはいけない。
俺が、やらなきゃ。
俺が……!!
『セラ』
指が震えて、手が覚束ない。
笑うな。
微笑むな。
頼むから、今だけ俺の中のキラの記憶を消してくれ。
目標を捕捉したアラート。
いつも聞こえないトリガーの音。
自分の息遣い。
心臓の音。
外からは何も聞こえない。
まるで、周り全部が消えたみたいだ。
ビームが射出される。
まっすぐに、フリーダムに吸い込まれる。
指がトリガーを引いた分だけ、フリーダムの装甲が爆散する。
そして、海に落ち、大きな爆発が起こった。
いつの間にか、息が大きく乱れてることに気付いた。
いくら深呼吸をしても治まらない。
どんどん
どんどん
息が、できなくなる。
「キラ」
「キラ、キラ、きらっ!キラぁぁぁ!!」
「ぅあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
この後ミネルバに戻っても弟君は茫然自失。
正気を失って『アルケミス』から出てこれない。
アスランが一番に駆けつけて、弟君反応なし。
そこにシンも来て弟君はやっと正気を取り戻します。
「セラ、セラ!」
「し、ん」
「---------う~っ~~っっ!!」
俺は、殺したのだ。
キラを。
兄を。
この世で誰よりも大切な人を。
認めたくない事実を抱えて、どんどん心が壊れて行く弟君。
「~~~っ、げぇっ…………げほっ、げほっ!」
正しかった。
俺は、正しかった筈なんだ。
『セラ』
笑顔がちらつく。
見たくない顔が浮かぶ。
『大好き』
「うるさい。うるさいうるさいうるさいうるさいぃぃぃぃぃぃっ!!」
「セラ!!」
シンが俺を後ろから抱き締め、羽交い締めた。
俺の手はいつの間にか血に染まっていた。
砕けたガラス辺があちこちに刺さり、グチャグチャになっている。
「セラ、もう大丈夫だ。大丈夫だから」
「ぅ、ぁっ、!」
息が、できない。
苦しい。
苦しい!
「セラ?」
「ぁう………は、ぁっ…!」
「セラ!」
呼吸困難になり喉を掻いて喘ぐ俺に気付き、シンは俺を仰向けにしてのしかかった。
シンの息が、喉の奥へ吹き掛けられる。
なんども。何度も。
俺の呼吸が落ち着くまで。
「はぁ、は、」
「はふ、はぁ」
「シン、シンっ……!」
「セラ。大丈夫だ。セラ」
「う、うううっ、あぁぁっ」
「俺がいる。俺がついてる。だから、泣かなくていいんだ」
「俺が守るよ。お前を傷付けるもの全部から」
で、壊れていく弟君を連れ去って脱走するシン。
シンにとってはもう弟君以外に何の興味もないので、簡単に脱走しちゃいます。
世界がどうなろうともうどうでもいい。
今は弟君が心休まればそれでいい。
全部忘れるように、争いからほど遠い地域で、戦争から敬遠して隠れ住んでる集落に行きつく。
そこで一人で住んでる初老女性に拾われて、息子か何かのように受け入れられて、二人で新しい人生を送ろうと努力する。
女性には自分達の帰る家も家族もいないと説明。
弟君は毎夜毎夜キラの悪夢を見て壊れたまま。食も受け付けない状態でどんどん衰えて行くけど、それでもだんだん昼間は活動できるようになっていっていた。
所変わってキラ。
もちろん生きていてつい先日戦争に決着付けて弟君を探し回っている最中。
ザフトにいると思ってたのに(アスランが脱走した後にシンたちは脱走した)いないもんだから死に物狂いで情報集めて探し回っていた。
そして、ようやくシンたちのいる集落に行きつく。
「すみません。ここに、セラ・ヤマトがいると、伺って来ました」
「どちらさま?」
「キラ・ヤマトといいます。あの子の兄です」
「まぁ、まあ、まあっ」
「なんてこと……」
「きっと貴方を待っているわ。行ってあげてちょうだい」
いた。
真っ白な部屋で、真っ白なベッド上にセラが横たわっている。
記憶の中のセラとは比較にならないほど、その肌は白く、そして痩せ細っていた。
「セラ」
近づき、痩けた頬を撫でる。
「ん、」
「セラ」
セラが身じろぎ、目を開けた。
焦点の覚束ない瞳がゆるりと動き、瞬く。
「セラ」
ああ、よかった。
やっと、見つけられた。
迎えにこれた。
自然と笑顔になる僕へようやくセラの目が向く。
セラの顔が恐怖に凍り付いた。
「------------------あ、ぁっ……!?」
「セラ?」
セラの様子のおかしい。
手を伸ばすと、思い切り仰け反って逃げ喘いだ。
「セラっ」
「シン、助けてっ助けて!助けてぇっ!!」
ベッドから落ち、這って逃げだすセラの顔は、見ている方が辛いほど恐怖にひきつっていた。
「セラ!!」
「いやだっ くるなっくるな、くるなぁぁあっ」
「だって、お前は俺が殺したんだ、俺が、お、」
「---------っ」
「これでも、僕は幻?」
「僕は、ちゃんと生きてるよ。セラに殺されてない。今、セラの前にいる」
「う、そだ」
「本当だよ」
「きら」
「ん」
「きらぁ……」
ようやく心が救われた弟君。この話はキラ夢主前提のシン夢主なので、キラじゃないと弟君が救えない。
そして物資集めに出ていたシンが帰ってきて修羅場。
「あんたのせいで、ステラは死んだ!あんたが殺した!!あんたは疫病神だ!俺とセラの前から消えろ!」
「くっ」
「シンっ!」
「やめて、やめてくれ……」
「どけセラ!そいつは生きてたら駄目なんだ、殺さなきゃステラが浮かばれないじゃないかっ」
「もうキラを失うのは嫌だ!」
「嫌なんだ………シンお願いだ……殺さないで」
「なんで、」
「なんでだよ」
「なんでぇぇっ」
抱き合って一緒に泣き崩れ落ちる二人。
そのままキラとオーブに帰ることに。
たぶん・・・この後はハッピーエンド?
弟君は今までの拒食で衰弱してたので療養生活に入って、シンも心が病んでいたので通院。
その後は3人一緒に暮らせばいいと思うな!!