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生存報告と拍手返信兼、夢SS置き場。 SSは本編に絡んでいるようで絡んでない感じのもの。 案外ジャンル問わずなんでもありになってたりします。 増える増えないは気分次第です(笑)
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バレンタインの次の日はジュリオのお誕生日です。

2週連続週末雪とかなんなの死ぬの。まじなんなの・・・


雪は好きですよ。
お出かけするには辛いからあれですけど。


春が待ち遠しいけど杉花粉という試練が待ち構えているので何とも言えない。
この季節が一番もやもやします。いろんな葛藤で。


この後はジュリオ夢です~
夢になってるといいな。(え)










いつも失敗しているけど、今日は、最高にひどかった。

何が、とか具体的に言うのは自分にとって難しいから詳しくは言えないけど。


とにかく全部、ひどかった。

そのせいで、ジャンを、みんなを、危険にした。
危うく死ぬところだったんじゃないのかって、怖くなった。

自分のせいで誰かが死ぬなんて、そんなのは、いやだ。
もう嫌だ。

絶対に、見たくないのに。


そんな気持ちが体を動かして、気が付いたら自分はどこともわからない路地に迷い込んでいた。


ゴミの据えた匂い。
ドブの匂い。
酔っ払いの匂い。
浮浪者の匂い。
獣の匂い。


不要なものしか見当たらない、この世の中の端っこ。

それが自分に相応しいのかもしれない。


知らず目の奥が熱くなって、鼻から汁が流れた。
ズビンと鼻を鳴らしてすすり、目元をこする。

情けない。
いつまでも自分は半人前だ。



しばらく自分の気持ちに打ちのめされていると、
目をこする手を、腕を、掴まれた。

人が寄ってくる気配も、それが見知ったものであることもわかっていた。
ただ、そいつが来たことに、驚いた。

「ジュリオ・・・・・・」

腕を引っ張り、歩かそうとするジュリオは、煩わしげに命令してくる。

「ジャンさんを心配させるな。戻るぞ」

その言葉に、胸がチクチク痛む。

本当に?自分は本当に心配されているのだろうか。
もしかして、邪魔だと、思われてるんじゃないのか?

そんな気持ちが先だって、自分を苦しめて、目の前の相手に嫉妬させる。

「お前がいれば、ジャンは守れるだろ。オレなんか・・・・・・・・・いたって、ただ、ジャンを危なくするだけだ」

どうして自分はこうなんだろう。
なんでもっとうまくできないんだろう。

なんで自分はどこまでもだめなんだろう。

不安と不満の気持ちは膨らむばっかりで、最後にはやけくそに「さっさとクビにすればいいだろ」とぼやいていた。

ジュリオは少しだけ間をおいて、こっちに問いかける。

「そんなに怖いか」
「!・・・・・・・・・なにが、だよ」

見透かされたような問いかけに、強がって睨むと、ジュリオはいつもの見下すような眼ではない、不思議な表情でこっちを見ていた。

「お前はいつも、怯えるだけだな」

ポツリポツリとつぶやかれる声。

「俺も、昔は、そうだった」

その意味は、自分にも向けられているようで、ジュリオ自身に向いているような。

「ジャンさんが、教えてくれた」

呟かれる言葉の意味が分からなくて、戸惑う。


「お前が嫌いだ」


突然切り付けられたそれに、ギリ、と胸が痛くなる。
最終通達を突き付けられた気分だった。

「俺がどんなに頑張っても、ジャンさんを笑わせることができないんだ」

なのに、ジュリオの顔は同じくらい苦しそうで。

「いつだって、笑ってくれるだけだ」

自問自答を、自分と同じように繰り返してるようで。
ジュリオの姿に引っ張られて、ジュリオの気持ちがこっちに入り込んだみたいな、そんな気持ちのせつなさに胸が締め付けられた。

「お前が、どれだけ・・・・・・」

ぎゅうぎゅう、自分のせいで苦しかったはずなのに、別のことで今は痛い。
ほっといてくれよ。自分のことだけ考えさせてくれよ。

人のこと、考えたって、仕方ないのに。


なのに、もう、ジュリオの方が気持ちが大きくて。


「・・・・・・・・・なんだよ、それ」


こっちのほうがうらやましいんだって言ってくるジュリオに、そんなわけないだろと、慰めたくなった。


「帰るぞ」


ジュリオが手を伸ばした。

素直になるには、まだ気持ちは揺らいでいて
その手を取れということはわかったが、どうしても取れなかった。

頑なになる自分の手を、ジュリオは自分から掴んできた。

「・・・・・・・・・スイキョウなヤツ」

魔法がかかったように、足がジュリオへ着いていく。
なんでか泣けてきて、動きが鈍くなると、「しっかり歩け」と怒られた。


わかってるよ・・・・・・バカジュリオ。


しばらく涙が止まらなくて。ジュリオに引っ張られて泣きながら歩いた。



それから、どれくらいたっただろうか。



ずっと真っ直ぐ歩いていたジュリオが、右に曲がる。
すぐに立ち止まって、何かと顔を上げると、花売りがいた。

にこにこと笑う少女から花を一輪受け取って、何をするのかと思えばこっちに差し出してきた。

戸惑っていると、胸ポケットに差し込んでくる。


「な、なに?」
「―――――やっぱり、ジャンさんはすごい人だ」


意味不明な言葉を吐いて、ジュリオが笑う。
こっちはさっぱりかんかんだ。
ただ、笑いが込み上げてきて。

「・・・・・・変なヤツ」

不似合いに思える花が、ジュリオに似ていて。ずっと、笑いが止まらなかった。







―――――――――――――ジャンさんが言っていたんだ。

泣いた女を泣き止ませるのは、花を送るといいんだって。








END





ジュリオとチヅルの立ち位置は似ていますが、
性格は真逆です。

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