生存報告と拍手返信兼、夢SS置き場。
SSは本編に絡んでいるようで絡んでない感じのもの。
案外ジャンル問わずなんでもありになってたりします。
増える増えないは気分次第です(笑)
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せっかく特定CPにしてないんだから、ジャンさんばっかじゃなくてもいいよねーということで。
ルキーノ夢に挑戦してみた。
けど
あ れ ?
まあなんつーか、ジャブくらいのつもりです。何も考えてないからオチが あ れ ?
一回転して別の所に着地したような気がしなくもないです(笑)
それではどうぞ~
なんだかんだ。ドレスも板についてきたと思う。
-------------------なんて日は、一生来ない。絶対来ない。 むしろ来ないでほしい。こんなヒラウザい服を着る日が一日も早く終わることを切に願っている。
相も変わらず、1人浮いた気分でいる自分は、相変わらず引きつった笑いを浮かべていた。
その隣にいるのはいつものジャン、ではなく。
伊達男の名を欲しい儘にしているルキーノだ。
最近はジャンの相方だけじゃなく、潜入捜査なんかでも女装を強制されることが多くなった。
その方が相手が油断しやすいから、とかなんとか理由をつけられたらもうこっちは従うしかない。
だがどーにもそれが頻繁なのが腑に落ちない。
そして、なんでルキーノに肩を抱かれて身を寄せられている状態なのか。
自分が一番聞きたい。 どうしてこうなった。
唯一わかっていることといえば、この馬鹿伊達男が一番自分の女装を強要する率が高いということだろう。
なるほど、侍らせたいのか。
そんなもの他の美人でボインのねーちゃんつれてこい!
オレはお前のおにんぎょさんじゃねーんだぞちくしょうめい!!
となじったっていいと思う。よし。帰りに言おう。そうしよう。
さて。いい加減、状況説明をしておこうか。
今回の仕事は潜入捜査だ。CR:5ではない別のクソヤローが関与した店が、どうもデイバン市民に悪さをばらまいているとのことで、その制裁にと忍び込まされた。
戦闘員として唯一の女である自分は、店の店員として忍び込んだ。
・・・・・どういう職かって? そこは察しろ。わからないよい子はそのままでいてくれ。そういうたぐいのゲスな仕事だ。
何日間かの侵入で情報を集め、つい先ほどコテンパンにぶちのめした。
その後の、まあ、打ち上げとでもいおうか。
一仕事終えた自分たちは、今回の指揮をとっていたルキーノの店に連れてこられて、宴会を開いているという状況だ。
なぜか自分は着替えさせてもらえず、色んなところがギリギリに露出された派手なドレスを着せられて、ルキーノのはべり要員として隣に座らせられている。
とまあ、そんな状態だ。
隣のルキーノは既にしたたかに酔っている。
息が大変酒臭い。
鼻を摘まんでもきっと口をへの字に歪めたくなるほどに臭い。
「おらーぁ、なーにしてんだ。もっと飲めよ。おらおら」
「おっまえ・・・いい加減にしろよこの絡み酒!」
そしてこっちに飲みまくるように強要してくる。
注がれた琥珀色の酒は、何をどう見てもウィスキーだ。ワインならまだしも、なんでよりによってチョイスがこれなんだ。と、忌々しくルキーノを見た。
実は、そんなに酒には強くない。
蒸留酒なんて飲んだら明日の朝はガンガンと頭の中で金ダライが打ち鳴らされて、吐き気に悩まされるレベルになる。
二日酔いというものなのだが、あんま白いやつらにはないらしいな。
なんでかはしらねーけど。体質ってやつか。
そのせいか、周りは飲むというより、浴びているといった方が正しいくらいの酒量を体内に放り込んでいた。
勝手にやってるなら別にどうでもいい。奴らがアル中でその辺で転がろうが、そいつの責任だ。だがそのペースでこっちまで巻き込んでくるのは、勘弁してくれ。死ぬ。
なのに筆頭馬鹿のルキーノはこっちに絡んでくる。執拗に絡みつく。ウザい。
「俺の酒がのめねぇってのか~あ?」
「だぁ!コノ!!だから飲んでんだろが!」
「なーにが飲んでるだ。ちみちみちみちみ小動物みたいな飲み方しやがって」
こっちは正気を保つために必死になってるっつーのに!
こっちの気も知らず、不機嫌に顔を歪めたルキーノは、グラスを押し付けて飲ませようとしてきた。
「なにしやがる!」
「いーから飲めってんだよ! オラ!」
くっそ、今お前イヴァン並みにガキだぞ!
ちっと舌打ちするが、別にルキーノの力技は屁でもない。こういう時に怪力は役に立つ。
グラスごとルキーノの手を押しのけて抵抗した。
「こっちのペース乱すんじゃねーよ!」
酔っ払いに正確に伝わるように、一息に罵った。
それにルキーノの赤い目が不機嫌に歪み、舌打ちした。が、ルキーノの反応とは裏腹に、攻防を繰り広げていた手はあっさりとひっこめられた。
おしおし。言うこと聞いたぜ。
別に自分は酒を飲むことが嫌いじゃない。ペースを乱されることが嫌いなのだ。
それで過去に散々な目にあったのは1度や2度じゃない。いい加減学習もする。
ごねる手もなくなって、自分なりに酒を楽しもうとボトルに手を伸ばして腰を浮かせた。
が、丁度バランスが不安定な体勢になったところで、ソファに引き戻された。
ぬうっと大きな身体が影を作り、口元に押し付けられ、喉を焼く液体が口の中に流し込まれた。
「俺の酒を断った罰だ」
「て・・・・・・・テメ・・・・っ」
体中が火を噴いた。
それはなんでかって?
もちろん怒りだ。 怒りが理性を凌駕した!
クソ野郎! ○○○○○○!!! ×××××!!!!
心の中で毒舌を吐いたのか。現実にツバ吐いてぶちまけたのか、いまいち記憶は曖昧だ。
それぐらい頭に血が上っていた。
よりによってなんつうやり方で飲ませやがったケッパレ!!
「ああん? なーに怒ってんだ」
「死ね!」
もう嫌だ!こいつに付き合いたくない!!
とりあえず暴力に訴えなかった自分を誰か褒め称えて欲しい!
サンドバッグにして全身髪の毛とおんなじ真っ赤にしなかったことを褒めて欲しい!
捨て台詞を吐いて、酒の席を飛び出した。
散々な夜の、このことを、早く忘れたいと思った。
翌日、ルキーノは完全にすべてを忘れていたため、その向こう脛に蹴りをかましたのは、正当な罰である。
END
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